虫歯の治療

う蝕の原因は細菌です

歯垢という言葉を聞いたことがありますか?テレビの歯磨き粉や歯ブラシのコマーシャルで、歯垢もしくはプラークという言葉をよく聞くようになりました。歯の表面についたクリーム色の物これが歯垢です。一見食べ物のかすのように見えます。しかし一度うがいをしたぐらいではまず取れません。食べ物のかすならうがいで取れるのですが、歯垢は歯の表面にしっかりついてなかなか取れません。この正体は実は細菌の塊なのです。色々な細菌が集まって固まりになったものなのですね。
う蝕の原因の菌としてはミュータンス連鎖球菌とラクトバシラス菌があります。ミュータンス連鎖球菌は非常に強い酸産生能と付着能を持ち、最大の原因菌です。ラクトバシラス菌は同じく強い酸産生能を持っていますが、付着能は無く、ミュータンス菌と共同して、特に深いう窩でのう蝕の進行に関係しています。

う蝕を放っておくと

歯の健康は歯髄の健康に大きく左右されます。歯髄は小さな血管、神経、リンパ管で出来ていて、栄養分を運び、老廃物を送り出し、歯に感覚を与えています。う蝕を治さずに放っておくと細菌がう蝕の穴から歯の中に進入し、感染を起こします。このため歯髄が炎症を起こし、初期には冷たいもので痛みを起こしますが、炎症が歯髄全体に広がるにつれて熱いものがしみてきたり、ずきずき痛んだり、噛むと痛んだりするようになります。さらに放置すれば、細菌は根の外に出て骨が感染し、根の先に膿が溜まり膿瘍が出来て、歯肉が腫れて熱がでたりする様になるのです。

歯の治療(根管治療)とは

歯髄(神経)がだめになった歯(抜髄(1))や、歯髄が腐って根の先端に膿がたまった歯(感染根管(2))は、根管治療をしなくてはいけません。
根管治療とは、(3)のように針(ファイル)のようなもので根の先端まで穴をあけ、その穴をだんだん大きくあけ薬を入れることにより、歯根を無菌の状態にし、歯根の中の穴に細菌が入らないように埋めてしまう(根管充填(4))治療です。
根管治療完了後、人工の歯で形と機能を回復することを補綴処置といいます。

何故う蝕になるのでしょう

一般に永久歯は乳歯に比べて丈夫で、とくに歯の表面の硬いエナメル質は乳歯の倍ほどの厚さで、石灰化が強く、さまざまな外界の刺激に抵抗できるようになっています。う蝕の進行も乳歯ほど早くはありません。しかし個人差もあり、また食生活の変化などの影響もあって一概には言えません。
う蝕は、物を食べて3分くらいしてからう蝕のバイ菌が食べかすを腐らせ、酸にして、30分くらいの間にこの酸が歯を溶かしてつくられると考えられています。ミュータンス菌はおもに歯垢のなかに存在するので、う蝕は主に歯垢が付着しやすく、かつ除去されにくい部位(噛み合わせの溝の部分、歯と歯ぐきの境目、歯と歯が隣り合っている面)から起こります。
成人期では、どちらかというと歯の表面よりは歯と歯の間で歯肉に近いところ(隣接面歯頸部)など、見つけにくい場所に多く見られ、進行した状態で発見されることが多いようです。

キシリトールの効果について

キシリトールは最近注目を集めている代用甘味料です。
細菌によって利用されない単糖アルコールで、プラーク抑制作用つまりう蝕の原因となる細菌の活動を抑える作用をします。また、エナメル質の初期脱灰部分に再び石灰化をもたらします。甘味としては砂糖と同程度で、口の中に入れた時に清涼感があります。
このように、キシリトールは優れた代用甘味料ですが、とりすぎると下痢症状をもたらすことがあります。

ダイアグノデント(レーザーによる虫歯探知機)

虫歯の進行状況をレーザー光線を用いたダイアグノデント(虫歯探知機)にて調べます。
この器械では数値で虫歯の脱灰具合を判定することが出来ます。それによって再石灰化を期待できる虫歯か、そうでない虫歯を判定し治療に当たっています。